Creo MDOによるジャイロ効果
こんにちは先端技研の中根です。今日はジャイロ効果の記事を書こうと思います。
皆さんはコマで遊んだ事はありますか?私は幼少期、神奈川県大山の麓に住んでいたので、大山コマで近所の友達と喧嘩コマで遊んでいました。コマを勢いよく回して、相手のコマにぶつけるのですね。ぶつけられたコマもぶつけたコマも姿勢を崩しながらも回り続け、長く回り続けたコマが勝ちという遊びです。
このコマが衝撃を与えられながらも回り続けることが何故できるのか考えた事はありますか?高校生になると物理で遠心力を習い、コマの外周質量に均等に力がかかるから倒れないと理解される方がいらっしゃるかもしれませんが、現象はもう少し複雑になります。説明は省きますがジャイロ効果、みそすり運動(歳差運動)と呼ばれている現象です。
このジャイロ効果は飛行機やロケットの姿勢制御、自動車のセンサー、ロボットの自立制御など実に様々なところに使われています。メカ設計者ならば回転機械を取り扱う機会が多いでしょうから知っておいて損はない技術であると思います。
Creo Parametric MDO(Mechanism Dynamics Option)では機構解析ができますのでモデル形状、接合条件、初期条件などを入力すると、どのようなジャイロ効果が得られるのか解析で可視化することができます。回転している物体がどのような動きをするのか見ることによって、求める性能が得られているか検証することができます。
この解析事例は丸穴が明いている円盤のみそすり運動(歳差運動)を再現したものです。
いかがでしたでしょうか?Creo simulate MDOではメカ現象を忠実に再現して、設計の手助けができると思います。ご興味がありましたら下の「資料を申し込む」からお問い合わせ下さい。
最後までお読みいただきありがとうございます。